藤野賢治(シェフ)の紹介

開業 1984.9

シェフ:藤野 賢治(FUJINO KENJI)

1952年 福岡県福岡市で生まれる

 まだ十代の頃、永津正義君とフランス料理を食べ語らいの中で、フランス修業を終えた気鋭の井上旭シェフと出会っことが契機になり、私はフランス料理に激しい憧れを抱いてしまいました。この時期はアルバイトで得た収入を全て井上シェフが作る料理に費やしたり、古典料理の原書を読んだりの熱中度ですごしたものです。
現在と違って日本語訳の写真付きの質の良い本などはあまり無かった為で、特段私自身フランス語が出来たわけではなく、辞書ひきひきイメージをふくらまかす程度です。

卒業前には恐れ知らずにもリヨン近郊ヴィエンヌの★★★レストラン「ピラミッド」のマダム・ポワンに会う1人旅を敢行。食事を終えた頃、マダムがわざわざ私のテーブルまで足を運んでくれ、「料理には言葉はいらない。心があれば十分なのよ」と気さくに話してくれました。

その言葉がとても温かく励みに感じ、それまでの悩みがふっきれ、卒業後に料理人としてフランス料理の内部に足を踏み入れる事を決心したしだいです。
それから約30年が経過したいま、料理が整理され、自分のスタイルが出来たと感じる部分とファションとモードが足りないと思える部分があります。私の場合、30年でやっとここまで来たという感覚です。

私が常に心がけるのは、もっと食事を楽しむ気持ちに対して率直になれるような、安定した味を提供する事でさまざまな美食の遍歴を通過してきた人が、古巣に戻れたような落ち着きを感じる事が出来る店が理想で、元々食べる側としてフランス料理やレストランとの付き合いが始まった私ですので、今でも食べての視点を持ち続けたいと考え自己満足に溺れることなく、意見と支持を謙虚に受け入れたレストラン(料理)作りをするのが私のテーマです。

プロフィール
1974年福岡大学法学部法律学科卒後 フランス料理の世界へ足を踏み入れる。
1984年東京都渋谷区上原にてカストールを開店。
2005年7月31日を以って上原の地を離れ、閉店。
2005年9月1日より、中央区京橋2丁目にて移転新装開店。現在に至る。 


 藤野嘉子(マダム)の紹介

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